遺品整理の基礎知識

【体験談あり】遺品整理を自分でやるコツと失敗しない正しい進め方

母が亡くなり、実家を遺品整理しないといけないけれど、具体的にどんな手順でやればいいのかしら・・・?

業者に頼むと結構お金がかかりそうだし、なんとか自分たち家族だけで遺品整理はできないものか・・・

いざ、遺品整理を行おうと考えるとき、このような悩みはないでしょうか?

故人の遺品を整理する方法は以下の2つの方法があります。

  1. 遺品整理業者に依頼をする方法
  2. 自分たち、遺族で行う方法

の2つの手段があります。

遺品整理は元々、故人の遺族が行うものという認識が平成初期くらいまでありました。しかし、核家族化や少子高齢化、住生活の変化などに伴い、遺品整理は遺族で行うものから、業者に依頼をすることが一般化してきました。

もちろん、遺品整理を業者に依頼する方法と遺族で行う方法のどちらが良い悪いはなく、それぞれメリット・デメリットがあります。

そこで、この記事では、実際に自分で遺品整理を行った際に失敗してしまった体験談をもとに初めて遺品整理を行う場合、どのような手順を踏んで作業をすればよいのか具体的に解説していきます。

自分で遺品整理を行った際の失敗談

自分で遺品整理を行った際の失敗談

遺品整理をあなた自身や遺族、親族のみで行う場合、難しい点がいくつかあります。

ここでは、まず実際にあったよくある失敗談を紹介します。失敗談を知ることで、自分で行うときの反面教師として、役立てましょう。

何年もかかってしまった

遺品整理を自分で行う場合、数年かかってしまうことも少なくはありません。

数年かかってしまう理由の一つが気持ちです。遺品整理をしていると出てくるのが、両親との思い出の品々。母が付けていた髪飾り、父が付けていたネクタイ、家族で遠足に行ったときに使ったピクニックシートなど。今は使わない不要なものでも思い出の品を見つけては辛くなったり、後悔の念が出てきてしまい、作業が捗らない場合があります。

次に、現在お住まいの場所と遺品整理の現場。例えば、ご実家が離れている場合、頻繁に遺品整理をすることができず、帰省のたびに少しずつ行わなくてなりません。そうすると、否が応でも時間がかかってしまい、次に帰省して作業できるのが、1年後なんてこともあります。

このように、気持ち整理が付かなかったり、お住まいの場所とご実家との物理的な距離が原因でなかなか遺品整理が捗らず、気づいたら故人の死後、数年が経過してしまうなんてことも多いです。

思ったよりも重労働だった

遺品整理の作業は想像以上に重労働です。

特に、一軒家の中すべてを整理して、不用品をすべて捨てるような規模になってしまうと、相当過酷な作業になる覚悟が必要です。テーブルやタンス、家具、冷蔵庫、洗濯機など大きなものを運び出すのにはかなりに時間と労力がかかります。

特に、お年寄り一人で遺品整理を行う場合、重い荷物を運んで腰を痛めたり、怪我をしたりするリスクもありますので、注意が必要です。

なかなか捨てられない

遺品整理をしている際に、なかなか捨てる決断ができないのも問題の一つです。故人のものなので尚更かもしれませんが、どれを残してどれを捨てるべきか悩む場面が多く、整理したものの、残すものが大量に残ってしまうなんてことも。

特に、あなた自身がとご両親の思い出が詰まった写真やおもちゃなどは現時点での用途はないものの、捨てることができず、山積みになってしまうことも多いです。

自分で遺品整理をするメリット

自分で遺品整理をするメリット

そんな遺品整理ですが、自分で行うメリットは以下の3つが挙げられます。

  • 費用を安く抑えられる
  • 他人を家に入れなくて済む
  • 業者との面倒なやり取りが不要

費用を安く抑えられる

遺品整理業者に依頼をすると、一軒丸々きれいにしようとすると、おおよそ10~30万円ほどはかかってしまいます。業者の人件費や不用品の処分費用を加味すると妥当な金額にはなりますが、自分で行う場合、協力してくれる人手さえ揃えることができれば、タダ同然でできる可能性もあります。

他人を家に入れなくて済む

故人が亡くなったとはいえ、赤の他人に家に入られるのは、気持ち的に許さない場合はあるでしょう。特にデリカシーのない業者にあたったしまった場合は最悪。自分たちや親族で行うことができるのなら、他人を家に入れ、気分を害するようなことはなくなります。

業者との面倒なやり取りが不要

業者に遺品整理を依頼する場合、まず、現地見積もりをします。その後、メールやチャット、電話でやり取りを行っています。また、業者に依頼をする場合は、相見積もりを取ることを推奨しています。相見積もりをした場合、さらに業者とのやり取りや手間がかかります。

自分で遺品整理をするならば、最低限の手伝ってくれる身内だけとのやり取りで済みます。

自分で遺品整理をするデメリット

自分で遺品整理をするデメリット

料金が抑えることができるのが、自分で遺品整理を行う最大のメリットでしたが、一方、自分で遺品整理を行う場合、以下のようなデメリットがあることを認識しておきましょう。

作業の手間や時間がかかる

遺品整理業者は開業をするにあたって、遺品整理の勉強をして資格を取得し、毎年100件近くの現場をこなすため、遺品整理に関する知識と経験、ノウハウ、コツを持っています。

しかし、自分でやる場合、遺品整理業者のような知識や経験はゼロ。何も知らない状態から作業を行うため、手際が悪く、作業の手間や時間がかかりがちになってしまいます。

作業完了までの期間が長くなってしまう

自分でやる場合、思ったよりも時間がかかってしまい、場合によっては数ヶ月かかってしまうこともザラです。慣れない作業は時間がかかってしまいますし、作業人数が少なかれば少ないほど、期間がかかってしまうことは覚悟する必要があります。

特に一番のネックがゴミの処理です。収集日を考慮して作業しないとゴミをまとめても捨てることができないですし、粗大ゴミも月に2回程度しか回収されないので、ゴミを処理できないまま時間が経ってしまいます。自分で車を運転して、自治体のゴミ処理場に持ち込むという手段もありますが、自治体によってはゴミの持ち込みを禁止していたりする場合があるので、注意が必要です。例えば、神奈川県川崎市は禁止です。

遺品整理業者の場合、一軒家の場合、長くて2日間で遺品の整理から不用品の回収まで完了しますが、自分で行う場合、作業当日の作業自体に時間がかかったり、ゴミの処理の問題で、遺品整理の作業が完了するまで、期間を要してしまいます。

人手を集めるのが大変

自分ひとりで行うは非常に時間がかかってしまいますが、人手を集めるのも非常に大変な作業です。基本的に親族を集めて行うかと思いますが、親族のスケジュールを調整するのも難しいですし、協力的でない親族ももちろんいるでしょう。

知人や友だちに頼むという方法もありますが、他人が必要・不要を判別することは難しいですし、お礼としてギャラを払ったり、ご飯を御馳走したりするなどの気遣いも必要になります。

怪我のリスクがある

遺品整理は、大きな荷物の移動や運び出し、高いところの荷物を下に下ろすなど、腰や身体を痛めやすい作業が多いです。特に、高齢の方が遺品整理を行う場合は、若い人の手を借りるなどしないと、危険でしょう。

補償がない

遺品整理業者の場合、破損や事故、怪我の際の補償が代金に含まれていますが、個人で行う場合は、そのような補償がありません。

仮に、賃貸物件の遺品整理を行った際に、壁や床、備品を傷つけてしまったら、実費で原状回復費用を不動産のオーナーに支払わないといけません。

自分で遺品整理を行う際の事前準備

自分で遺品整理を行う際の事前準備

では、遺品整理を自分でやる上のメリット・デメリットを把握した上で、実際に遺品整理を自分で行っていくための事前準備を行いましょう。

人手を集める

一人で行うのは非常に時間がかかりますし、大きな荷物を運ぶことは難しいです。兄弟や親族、知人・友人などの中から協力してくれる人を探しましょう。相続人同士で行うことができれば、その場で相続関係の話も一度にできるので、一石二鳥ですが、相続人すべてが高齢の場合、作業時の怪我のリスクも高まるので、若い人が何人かいたほうが捗ります。

スケジュールを調整する

人手が集まったらいつ遺品整理を行うのかスケジュール調整を行いましょう。一日で終わることはほぼないかと思いますので、数日間に分けて、一日ごとの目標を立てましょう。

例えば、

  • 初日:必要なものと不要なもの分ける
  • 二日目:大きな荷物の運び出し
  • 三日目:不用品の処理

など、今日はここまでやる!とゴールを決めて行うと効率よく一日の作業が終わるでしょう。

必要なものを揃える

遺品整理を行う大まかな手順は以下のとおりです。

  1. 遺品の仕分け
  2. 必要品の梱包
  3. 不用品の取りまとめ
  4. 運搬
  5. 部屋の清掃

そのため、遺品整理を行うために必要なものは以下の通りになりますので、事前に用意をしておきましょう。

  • 梱包材
  • ダンボール
  • テープ類
  • マジックペン
  • ゴミ袋
  • ハサミ、カッター
  • ビニールテープ
  • 台車
  • 輪ゴム
  • 掃除道具

また、不用品の処理をゴミ収集場に持ち込んだり、必要なものを運搬する場合は、レンタカーが必要な場合もあります。

服装

服装はできるだけ汚れたり、最悪壊れて捨てても良い利便性のある服装を準備しましょう。

  • 軍手
  • 汚れて良い服
  • ポケットの多い服
  • マスク
  • スリッパ
  • 靴下

不用品の処分を手配

不用品をすべて家庭ごみとしてすべて捨てることができるのでしたら、それが一番お金がかからず良い方法なのですが、多くの場合、粗大ごみやリサイクル品、金属金物など一般家庭ゴミとして出せないものもあるでしょう。

その場合のみ、業者を依頼したり、市区町村の粗大ごみ収集依頼や持ち込みを行う準備をする必要があります。

養生

賃貸物件の場合、物品の運び出しの際に、傷つけないように養生を行うようにしましょう。

持ち家の場合でも近隣の家を傷つけたり、マンションやアパートの共用部を汚してしまう場合は、そこも養生するようにしましょう。

自分で遺品整理をするポイントとコツ

ここまでで自分で遺品整理する際の事前準備をしてきました。

では、これから実際に遺品整理を行う際のポイントやコツを解説していきます。

3つに分類していく。

  1. 必要なもの
  2. 家庭ごみとして捨てられる不要なもの
  3. 家庭ごみとして捨てられない不要なもの

の3つに分けながら作業を行っていきましょう。

必要なものは、あなた自身が取っておきたい物のほか、

通帳、印鑑、現金、クレジットカード ・有価証券(株式、債券、手形、小切手など)、権利書関係、身分証明書(マイナンバーカード、パスポートなど)、健康保険証、契約書類、宝飾品など

遺産相続に必要なものは必ず捨てないように注意が必要です。

家庭ごみとして捨てられる不要なものは、そのままゴミ袋に詰めていきます。

家庭ごみとして捨てられない不要なものは、一箇所に固めておき、リサイクルや粗大ごみとしてなど、後から適切な処理を行うようにします。

捨てられない思い出の品はデジタル化する

写真や卒業アルバム、人形など、故人との思い出が詰まった品々はなかなか捨てることはできないもの。ですが、今後それらを使う機会はなく、取っておいたらものは溜まっていってしまいます。

そのような思い出深いものに関しては、デジタル化しておくことをおすすめします。

スマホのカメラで撮影してデジタル化したり、スキャンして紙として印刷して保存するとおすすめ。

Googleフォトスキャンはとても便利なので、紹介しておきます。

買い取り業者に依頼する

遺品を整理していると、

「必要ないけど、もしかしたら売れるかも・・・」

こんな品々を見つけてしまうことは多いです。

宝石や骨董品など買い取り価格が付きそうなものは買い取り業者に依頼をして、出張買い取りに来てもらいましょう。

大きく儲けるようなものは一般家庭にはなかなかないかと思いますが、多少の足しにはなります。

供養・寄付

買い取りもできないし、捨てられない。でも、使わないから処理をしたい。

そんな思い出の品に関しては、寺院でのお焚き上げで供養をしましょう。

供養をすることで、思い出の品に宿った思いや気持ちは浄化され、天に召されます。

また、寄付というのも一つの手段です。

NPO法人のワールドギフトでは、不用品を集めて、発展途上国での再利用を支援するNGOです。

ABOUT ME
オザワ
「遺品整理のいろは」管理人、認定遺品整理士のオザワと申します。 当サイトでは遺品整理に関して悩んでいる方々のため、正しい知識を伝えていきます。