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生前整理・終活

老人ホームに入る前にやっておきたい!生前整理の3つのコツ

この記事を監修した人
オザワ / 遺品整理士(一般社団法人遺品整理士認定協会所属)
一般財団法人「遺品整理士認定協会」所属の遺品整理士。 また、当メディア「遺品整理のいろは」の管理人として、遺品整理に関する正しい知識を伝えるべく日々励んでいる。

親父が老人ホームに入ることになったんだけど、遺品整理ってやるべきだろうか?

母が介護施設に入る前に生前整理をしたいけど、何をするべきなんだろう?

ご両親が老人ホームや介護施設に入る際に、このような悩みをお持ちではないでしょうか?

結論から申し上げると・・・

生前整理はご両親が施設に入る前に必ず行うべきでしょう。

生前整理のタイミングが遅れれば遅れるほど、相続や死後の手続きが難航します。最悪の場合、残された遺族同士で争いが起きてしまったり、相続税の納税を間違え、税務署から追徴課税を課される可能性もあります。

生前整理はこれだけ大切なことにも関わらず、生前整理を行わないまま、老人ホームに入り、そのまま亡くなり、残された遺族が大変困ってしまうケースが跡を絶ちません。

そこでこの記事では、

  • 生前整理の必要性
  • 生前整理のタイミング
  • 生前整理の具体的な手順

を生前整理を初めて行うあなたにも分かるように噛み砕いて解説していきます。

遺品整理士オザワ

記事の最後には、手間暇をかけず、遺品整理を行う裏技的なコツを紹介していますので、是非とも最後まで読んでみてくださいね!

生前整理とは?なぜ必要?

生前整理とは?なぜ必要?

終活という言葉が流行り始めてから、生前整理という言葉を知った方も多いのではないでしょうか?また、遺品整理と混同してる方も多くいらっしゃいます。

改めて、

  • 生前整理とはどのような作業のことを言うのか?
  • なぜ、生前整理を行う必要があるのか?
  • 遺品整理との違い

を解説します。

生前整理とは死に支度

生前整理とは、即ち「死に支度」のことを言います。死に支度というとあまり良くない印象を持たれるかもしれないですが、「飛ぶ鳥跡を濁さず」ということわざがあるように、人の死においても、跡を濁さないほうが残された人々に対して迷惑はかかりません。

きちんと生前整理を行った後に亡くなった場合、死後の手続きや相続もスムーズに済むため遺族も故人のことを良く想うことができるでしょう。

一方、生前整理を行わずに亡くなってしまった場合、残された遺族は手続きの難解さから、故人に対して不満が溜まることも多いです。最悪のケースでは、遺産相続が難航し、遺族同士でいがみ、憎しみ合うひどい状況になってしまうことも。

遺品整理士オザワ

私も祖母が亡くなった際、生前整理が出来ていないことが原因で、遺産相続で母と叔父がいがみ合い、現在は絶縁状態になってしまいました・・・

このように、生前整理は故人にとっても残された遺族にとっても大きなメリットのあることで、ご両親がご存命のうちに行っておくべきでしょう。

生前整理と遺品整理の違い

「生前整理」と「遺品整理」は似たような言葉なので、混同されがちですが、生前整理と遺品整理の違いはタイミングです。

生前整理は故人が亡くなる前に、身辺整理を行うことを言い、遺品整理は故人が亡くなった後、遺品を整理することを言います。

生前整理は本人がご存命の間いつでも行うことができますが、遺品整理は残された遺族が行うことになります。

遺品整理は否が応でも行わないといけないですが、特段の理由がなければ、生前整理も遺品整理も両方ともに行うことをおすすめします。生前整理をしない状態で遺品整理を行うとどこに何があるのか分からない状態で作業を行わないといけないため、宝探しのような状態になってしまい、時間と手間がかかってしまいます。

ただし、御本人の気持ちに寄り添い生前整理を行うことが賢明

このように、生前整理は生前整理されるご両親や残された遺族にとっても大きなメリットがあり、大切なことですが、生前整理を急かしたり強制することは止めましょう。

人間には生存本能があり、死を意識するのは本能的に嫌だと思ってしまうのは、至極当然。そのため、周りから生前整理を急かし、本人に嫌な思いをさせるのではなく、本人に寄り添い、生前整理について理解と共通認識を持った上でおこないましょう。

生前整理のタイミングは今!老人ホーム入居後の生前整理は難しい

生前整理のタイミングは今!老人ホーム入居後の生前整理は難しい

恐らく、この記事をご覧のあなたは老人ホームや介護施設にご入居されるご両親のために生前整理をすべきか悩んでいるかと思います。

それであれば、生前整理をするなら今がラストチャンスと考えておいたほうが良いでしょう。

一度、老人ホームに入居してしまうと、生前整理を行うことは非常に難しくなってしまいます。なぜ、老人ホーム入居後の生前整理が困難なのかを解説します。

記憶力・認知力の低下

生前整理の主な作業は思い出す作業です。

例えば、本人確認書類や保険証券の置き場所、銀行口座のパスワードなど、死後の遺産相続や諸手続きに必要なものに関しては、本人に思い出してもらい、書き残して置いてもらうことが必要になります。

老人ホームにこれからご入居されるということは恐らく70歳後半~80歳前後になるでしょう。記憶力は20代をピークに加齢と共に減少していくため、70歳後半~80歳前後では物忘れも少しずつ多くなってくることでしょう。また、認知症のリスクも高まってくる年齢です。

そのため、記憶力・認知力共に低下していく前に、生前整理は行うことが良いでしょう。

体力の低下

生前整理は家にあるものを整理する作業です。整理とは必要なものと不要なものを選別し、不要なものを処分すること。

大きな棚や電化製品を運んだり、高いところにあるものを取ったりなど、体力をかなり使う作業になりますし、丸一日、下手したら数日間はかかる作業になります。

老人ホームに入るようなご年齢の場合、これからどんどんと体力が低下していきます。もちろん、周りに手伝ってくれる人がいれば良いですが、出来るだけ体力があるうちに行う方が良いでしょう。

家にいないと作業が難しい

老人ホームに入居しても、一時帰宅や外泊は可能です。

しかし、ほとんどの時間を老人ホームで過ごすことになるため、自宅に何がどこにあったのか記憶力が曖昧になってきます。また、あくまで一時帰宅なので、しばらく経ったら老人ホームに戻らないといけません。ご実家が大きなお家の場合、生前整理は数日間かかることもザラなので、帰ってきた都度やるのも非常に手間ですし、時間もかかってしまいます。

また、老人ホームに居る時に必要なものを聞いても、確認するまで手間と時間がかかってしまいます。

お父さん、○○銀行の通帳ってどこにある?

多分、食器棚の上にあるかなぁ・・・

じゃあ、確認してくるね。

数日後・・・

お父さん。食器棚に通帳無かったよ。

うーん、じゃあ3段目の押入れかなぁ・・・

こういう面倒なやり取りが増えてしまうでしょう。それであれば、老人ホームに入る前に行ってしまったほうが賢明です。

まだ、家に居て、健康状態が良好な今が生前整理のラストチャンス

老人ホームに入居をするとなると、これからどんどん記憶力・認知力・体力は低下していきますし、生前整理の作業自体はご実家にいるときでないと作業はなかなか進みません。

遺品整理士オザワ

そのため、今が生前整理を行う最良のチャンスと言えるでしょう!生前整理を行うのは、早いに越したことはありません!

生前整理を行う具体的な手順

生前整理を行う具体的な手順

では、ここから生前整理の具体的な手順を解説します。作業手順は以下の通りです。

生前整理の手順
  1. 必要なものと不要なものを仕分けする
  2. 不要なものを処分する・リサイクルする
  3. 部屋の清掃を行う
  4. 実家の転居、もしくは売却を行う
  5. 必要な情報をエンディングノートにまとめる

必要なものと不要なものを仕分けする

まず、大まかでも良いので必要なものと不要なものを仕分けていきましょう。必要・不要の判断はご両親のご判断を尊重すべきですが、なかなか本人の気持ち的には必要と判断するのが多くなってしまいがち・・・必要なものが多すぎてものが残り続けるのも大変なことになります。

そこで、必要・不要以外にも「保留」を用意しておき、必要・保留・不要の3つに分けて整理していきましょう。最終的に、保留の中のものを必要なのか?不要なのか?選別していきましょう。

一時的に保留に入れていたものの、改めて考えると、不要になる場合も多く、必要・保留・不要の3つに分けて整理していく方が効率的に仕分けをすることができます。

不要なものを処分する・リサイクルする

次に、仕分けをしたもの中から、不要なものを処分していきましょう。

一般ごみとして捨てられるものは自治体の指示に従い、ゴミを捨てればよいですが、粗大ごみなどに関しては事前に自治体に申請を行い、指定日に捨てなければなりません。

しかし、以下の家電に関しては家電リサイクル法によって適切に処理をしなければならないので、注意しましょう。

  • エアコン
  • テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
  • 冷蔵庫・冷凍庫
  • 洗濯機・衣類乾燥機

購入した家電量販店での処分依頼が基本ですが、どこで買ったのか忘れてしまった場合、お住まいの自治体に問い合わせをして指示に従いましょう。

また、不要な物の中でも買取可能なものがある可能性があります。

特に着物、時計、貴金属、ブランド品などは高値で売れる可能性があるので、遺品買取業者に買い取り依頼をすれば、幾分か換金することができます。

部屋の清掃を行う

生前整理を行い、部屋がきれいになったら掃除を行いましょう。掃除を行うことで、家の寿命も伸びますし、取っておく物の劣化も防ぐことができます。

持ち家ではなく、賃貸にお住まいだった場合は、きめ細かく出来る限り掃除をすることによって、退去時の清掃費用を削減することができます。

転居、もしくは売却を行う

賃貸にお住まいの場合、ご遺族の住所に転居手続きを行うことをおすすめします。誰も使わないまま契約し続けると、賃料がもったいないですし、誰も住まない状態が続いてしまうと、部屋の劣化が進み、退去時の費用もかさみます。もし、必要なものを置くために賃貸を契約するのでしたら、レンタル倉庫など純粋にものを置くだけの場所を契約すると良いでしょう。

また、持ち家の場合、売却も視野に入れてください。基本的に、相続したほうが相続税に非課税分も使えるため、生前に売却するほうが損になることがありますが、あくまで状況によりけり。ご自身の状況や資産状況を加味して、売却も視野に入れましょう。

必要な情報をエンディングノートにまとめる

最後に、必要な情報をエンディングノートにまとめましょう。

エンディングノートには以下のことを記載しておきましょう。

エンディングノートの記載内容

自分史、親戚友人の連絡先、病歴、服用薬、医療の希望、財産、預貯金、クレジットカード、保険、年金、借入金、遺言書、葬儀の希望など

特に、相続に必要な資産状況や遺言は必須です。相続に必要な状況があれば、遺産相続がスムーズに進みますが、何も情報がない状況での相続は困難かつ、争いを生みかねないので、相続に必要な情報は必ず記入するようにしましょう。

生前整理は自分で?それとも業者に依頼する?

生前整理は自分で?それとも業者に依頼する?

ここまで、生前整理の必要性とタイミング、具体的な作業手順を解説しました。

しかし、生前整理をあなた自身だけで行うのは、非常に効率が悪く、最悪の場合、身体を傷めてしまう可能性があります。

例えば、

  • 重い荷物を持って腰を傷めてしまったり、
  • 階段を往復しているうちに転んで足を捻ってしまったり、
  • 高いところの荷物を取ろうとして肩が上がらなくなってしまったり、

など、生前整理は案外重労働です。また、大きなお家だと数日間、下手すると、数ヶ月かかってしまう可能性もあります。

時間も手間暇もかけたくない場合、生前整理の専門業者に依頼すべきです。

もちろん、自分1人でできれば、安上がりにはなりますが、生前整理の専門業者に依頼をした方が、あなた自身の手間暇や身体を守ることもできますし、何せよ完璧な状態でご両親を老人ホームに送ることができます。ご両親もとても安心することでしょう。

でも、どうやって業者を探せば分からない・・・

遺品整理士オザワ

そんな時には、「みんなの遺品整理」を利用するのがおすすめです!

「みんなの遺品整理」は一般社団法人遺品整理士認定協会が運営する遺品整理士の紹介サービスです。

遺品整理業者を紹介するサービスはいくつかありますが、多くの場合は営利目的のサービスです。そのため、悪質な業者が紛れ込んでいたり、料金が相場よりも高かったりする場合も・・・

一方、「みんなの遺品整理」は非営利団体の遺品整理士認定協会が運営しています。そのため、利益目的ではなく、あくまでお問い合わせしたあなたのために最適な業者を紹介してくれます。

みんなの遺品整理その他紹介サービス
運営母体非営利団体の一般社団法人が運営営利目的の株式会社が運営
加盟業者協会に加盟している優良業者のみが参加悪質な業者が紛れ込んでいる可能性あり

みんなの遺品整理の特徴をまとめると以下の通りです。

みんなの遺品整理の特徴
  • 非営利団体が運営している利益目的の紹介サービスではない
  • すべての業者が遺品整理士の免許を取得している
  • 実際の利用者の口コミを事前に確認することができる
  • 一度のお問い合わせで複数の業者を紹介してくれる
  • 相見積もり可能なので、最安で最良のサービスを受けることができる

サービス名がみんなの遺品整理ですが、もちろん生前整理にも対応しています。

お問い合わせと見積もりは無料なので、まずはお問い合わせをしてみましょう。

この記事を監修した人
オザワ / 遺品整理士(一般社団法人遺品整理士認定協会所属)
一般財団法人「遺品整理士認定協会」所属の遺品整理士。 また、当メディア「遺品整理のいろは」の管理人として、遺品整理に関する正しい知識を伝えるべく日々励んでいる。