親父が孤独死してしまった。オフクロも既に亡くなっているから、やはり自分が遺品整理をしないといけないのかなぁ・・・
孤独死の場合、特殊清掃も必要?その場合、いくら位かかるのかしら・・・
あなたのご両親やご親族がたった一人で孤独死してしまった場合、このような悩みがありませんか?近年、核家族化が進み、高齢者の一人暮らしが昔と比較すると増えていることから、孤独死は年々増加傾向にあります。
結論から申し上げると、親族が孤独死してしまった場合、必ずしもあなたが遺品整理をする責任を負う訳ではなく、法律や契約に則り、遺品整理を行う義務がある人を選任する必要があります。
また、遺品整理や特殊清掃を行う必要がある場合、自分で行うのではなく、プロの遺品整理業者に依頼をするべきです。
この記事では、親族が孤独死してしまった場合、
- 誰が遺品整理をするべきか?
- 遺品整理を自分でやってはいけない理由
- 遺品整理にかかる費用や料金相場
- 故人が賃貸に住んでいた場合の対処法
を初めての方でも分かりやすく解説しています。
記事の最後には、賢い遺品整理業者の選び方も合わせて解説していますので、是非とも最後までチェックしてみてください!
目次
遺品整理は誰が行う義務がある?
故人が孤独死してしまった場合、後始末として誰かが遺品整理を行わないといけません。
では、故人の遺品整理は誰が行う必要があるのでしょうか?
孤独死の遺品整理の責任・義務に関しては、法律に則って考える必要があります。
第一に法定相続人が遺品整理を行うべき
仮にあなたの親族が孤独死してしまった場合、法的な観点から考えると、
遺品整理は法定相続人が行う義務が生じます。
相続人の順位は民法で以下のように定められています。
- 配偶者
- 子供
- 父母や祖父母
- 兄弟
法定相続人の順位は、故人の配偶者、子供、父母や祖父母、兄弟という順位になっています。
例えば、あなたのお父様が孤独死してしまった場合のことを考えましょう。
お母様がご存命ならお母様が法定相続人になります。もし、お母様が亡くなっているのであれば、法定相続人はあなたを含めたご兄弟になります。
このように、相続人に関しては、あなたの親族の生存状況によりますので、一体誰が法定相続人で遺品整理の責任・義務があるのかを明確にしましょう。
相続放棄をしている場合も一定の管理責任はある
仮に、あなたが法定相続人に該当していたとしても、相続放棄の手続きを取ることで、遺産を放棄することができます。
故人の遺産の考え方は以下の式の通りで、遺産は資産だけでなく、負債も含まれます。
遺産 = 資産 – 負債
もし、故人が100万円の現金を保有しており、法定相続人があなたしかいない場合、単純に100万円を受け取ることができるわけではありません。故人が100万円の現金だけでなく、200万円の借金を背負った状態で亡くなった場合・・・
100万円 – 200万円 = -100万円
相続人には100万円負債を相続することになります。
もし、負の遺産を引き継ぐ場合、相続放棄をすれば、負の遺産を相続しなくて済みます。
それなら、相続放棄をすれば、遺品整理もする必要がなくなるのか!
と考える方も多いですが・・・
残念ながら相続放棄をしたとしても遺産の「管理義務」が残ります。
相続の放棄をした者は、その放棄によって相続人となった者が相続財産の管理を始めることができるまで、自己の財産におけるのと同一の注意をもって、その財産の管理を継続しなければならない。
民法940条
孤独死をしてしまった場合、遺体の発見が遅れてしまうケースが往々にしてあります。その場合、故人の遺体の腐敗による悪臭や害虫の発生などによる近隣からの苦情など起こるケースもあるでしょう。
相続放棄をしたとしても、遺品整理や特殊清掃を適切に行い、しっかりと管理をしないと、管理義務のあるあなたに損害賠償請求などをされる場合があります。
管理義務から逃れるには、相続放棄だけでなく、「相続財産管理人選任請求」の申立を家庭裁判所に行う必要があり、あなた以外の別の人に個人の財産管理を移譲するします。
このように、相続放棄をしている場合も故人の遺産に関しては管理しなくてはならず、放棄をするにしても法的なハードルはそれなりに高いと言えるでしょう。
ただし、賃貸の保証人になってしまっている場合は保証人が義務を負う
前述の通り、基本的には法定相続人が遺品整理を行う義務を負いますが、以下の条件の場合、法定相続人の考えとは関係なくあなたが遺品整理を行う責任と義務を負います。
- 故人が賃貸住宅に住んでいた
- 賃貸住宅の保証人があなたになっている
つまり、あなたが故人の賃貸の保証人になっている場合、あなたが遺品整理をしないといけません。
詳しい責任範囲に関しては物件を借りた際の賃貸借契約書の内容がベースとなるので、確認をするようにしましょう。
また、合わせて契約している火災保険の特約も確認しましょう。賃貸契約をする際には、火災保険を一緒に契約するのが通例となっていますが、火災保険の中には孤独死してしまった場合の原状回復を補償してくれる特約があるケースがあります。
「賃貸住宅内での死亡事故(自殺、犯罪死または賃貸住宅の物的損害を伴う孤独死)発生に伴い賃貸住宅オーナーが被る家賃収入の損失や、清掃・脱臭・改装・遺品整理等にかかる費用を補償します。
https://www.faq.ms-ins.com/app/answers/detail/a_id/1000/~/【火災保険】家主費用特約とは何ですか?
さらに、孤独死保険というものも存在しており、大家、もしくは借主が加入しているケースもあります。
あなたが保証人になっている場合をまとめると以下の通りになります。
- あなたが遺品整理や特殊清掃などの原状回復義務を負う
- ただし、借主や大家が加入している保険によっては補償されるケースもある
- 借主と大家、双方の保険の特約を確認することが大切
遺品整理や特殊清掃の作業は絶対に自分で行うべきではない
業者で頼むと高そうだし、安く済ますために自分でやるか・・・
仮に、あなたが故人が亡くなった場所の遺品整理や特殊清掃を行う義務が生じてしまった場合、自分1人で遺品整理を行おうと思わないようにしましょう。
孤独死で亡くなった故人の場所を自分で遺品整理を行ってはいけない理由を以下の3つです。
- 遺品整理は重労働かつ、時間がかかる
- 特殊清掃が必要な場合が多い
- 原状回復が難しい
遺品整理は重労働かつ、時間がかかる
遺品整理はかなりの重労働です。単純に要るもの要らないものを整理するだけでなく、大きな荷物を移動させたり、捨てたりするため、かなりの肉体労働になります。特に遺品整理業者と異なり、素人がやると手順がわからず、手際が悪いため、時間がかかりがちになります。
また、作業人数が少なければ少ないほど、時間がかかってしまうので、綺麗に遺品整理が終わるまで数ヶ月かかってしまうことも少なくはありません。
特殊清掃が必要な場合が多い
故人の発見が早ければ、部屋は綺麗な場合がありますが、孤独死の現場は遺体から流れ出た体液や異臭により特殊清掃が必要な場合がほとんどです。特殊清掃は「特殊」と言われるだけに、一般では使われないような特殊な機器を使い、清掃・消臭・除菌を行っていきます。
また、一般的な感覚では親族が亡くなり、汚れ、異臭が漂う場所を自分でやろうとは思わないでしょう。
原状回復が難しい
持ち家の場合、義務はありませんが、故人が賃貸住宅に住んでいた場合、現状回復の義務が発生します。孤独死の場合、体液が流れ出し、フローリングや畳、最悪の場合、柱まで侵食してしまい、リフォームレベルの原状回復を求められます。もちろん、クロスの全面張り替えも必要になるでしょう。これらの作業をリフォーム業者ではなく、素人が行うことは非常に難しいでしょう。
業者に遺品整理と特殊清掃を依頼した場合の費用
孤独死した場合の遺品整理や特殊清掃の費用に関しては
- 家の広さ
- 物の多さ
- 現場の状況(汚れ、臭い、害虫)
- リフォームの是非
を顧みて、総合的に料金査定を行います。
そのため、基本的には現地調査を行い、見積もりをしないと精度の高い料金を出すことは難しいですが、ざっくりとした部屋の間取り別の相場感を確認してみましょう。
間取り | 料金相場 | 作業人数 | 作業時間 |
---|---|---|---|
1R・1K | 30,000円~80,000円 | 1~2名 | 1~3時間 |
1DK | 50,000円~120,000円 | 2~3名 | 2~4時間 |
1LDK | 70,000円~200,000円 | 2~4名 | 2~6時間 |
2DK | 90,000円~250,000円 | 2~5名 | 2~6時間 |
2LDK | 120,000円~300,000円 | 3~6名 | 3~8時間 |
3DK | 150,000円~400,000円 | 3~7名 | 4~10時間 |
3LDK | 170,000円~500,000円 | 4~8名 | 5~12時間 |
4LDK以上 | 220,000円~600,000円 | 4~10名 | 6~15時間 |
こちらの料金表は一般社団法人遺品整理士認定協会が公表している料金表になります。そのため、相場感としては合っていると言えるでしょう。
故人が賃貸や公営住宅に住んでいた場合、早めの対応が必要
持ち家で孤独死してしまった場合、最悪それほど遺品整理を急ぐ必要はありませんが、賃貸住宅や公営住宅などに住んでいた場合、早めの対応が必要になります。
理由は以下の3点です。
- 毎月、家賃がかかり続ける
- 近隣からの苦情が発生して責任が問われる
- 放置をしすぎると、退去時の原状回復費用が増えてしまう
毎月、家賃がかかり続ける
故人が亡くなり家に住んでいる人が誰もいない状態だとしてもその間の家賃はかかり続けてしまいます。仮にあなたが相続人の場合、相続される財産が毎月目減りしていくことになってしまうので、早めに遺品整理や特殊清掃、原状回復を行い、退去手続きを取るのが賢明と言えるでしょう。
近隣からの苦情が発生して責任が問われる
賃貸アパートやマンション、公営住宅場合、故人の亡くなった部屋とお隣との距離は壁一枚を隔てただけの状態です。もし、異臭や害虫が湧いている状態が放置されていた場合、近隣の住民から管理責任のあるあなたに対して、苦情が来ます。
隣の部屋が事故物件となるため、不動産価値の下落や精神的苦痛に対する慰謝料などを請求される可能性もゼロではないので、早めに真摯な対応を取ることが望ましいでしょう。
放置をしすぎると、退去時の原状回復費用が増えてしまう
基本的に人が住まない空き家は傷みやすいです。特に、換気がされず、空気が籠もった状態になると、カビが発生したり、柱の木材が水分を吸収し、腐ってしまいます。また、害虫や害獣の巣になってしまうことも。
また、孤独死をした場合は故人の体液が流れ出し、床や床下の柱に浸透し、汚れだけでなく、木材を腐らせ傷めてしまいます。
このように、故人が亡くなった後も放置をしてしまうと、借りている部屋がどんどん劣化していき、原状回復に必要な退去費用が増えてしまう恐れがあります。
まずは複数の優良業者に相見積もりを取るところから始めましょう
故人が孤独死をしてしまった場合、親族の誰かが必ず、遺品整理や特殊清掃を行う必要がありますし、親族のみで行うのは非常にハードルが高いです。
作業を先延ばしにすればするほど、費用もかさむため、業者に頼むタイミングも故人が亡くなってから出来るだけ早く行うことがおすすめです。
でも、出来るだけ安く優良業者に依頼したいですよね?
なるだけ安い料金で優良の遺品整理業者に依頼をするには、以下のポイントを抑える必要があります。
- 遺品整理に必要な資格を保有している業者を探す
- さらにその中から、口コミの良い遺品整理業者をピックアップする
- 複数の業者に相見積もりを取り、料金・サービスを比較検討する
遺品整理に必要な資格を保有している業者を探す
遺品整理には「遺品整理士」という一般社団法人遺品整理士認定協会が発行している資格があります。遺品整理士の資格を保有しているということは、遺品整理を行う上での一定の必要なスキルや経験を持っていることの証明となります。
口コミの良い遺品整理業者をピックアップする
インターネット上の口コミには自作自演など一定の問題はあるものの、やはり良い口コミが投稿されている業者は信頼感があるといえます。
逆に
- ネットで検索しても口コミや評価が見当たらない
- 口コミが明らかに悪い or 少ない
このような業者は避けた方が無難でしょう。
複数の業者に相見積もりを取り、料金・サービスを比較検討する
遺品整理士の資格を保有し、口コミの良い業者を複数見つけたら、相見積もりを行いましょう。現地調査と見積もりは無料のことがほとんどなので、遠慮なく相談と見積もり依頼を行いましょう。
遺品整理業者探しは「みんなの遺品整理」一択
遺品整理資格を保有し、口コミの良い複数の業者を相見積もりし、比較検討することは非常に面倒な作業です。
ネットでポチポチ検索し続け、ホームページを確認し、電話をかけ続けるの非常に面倒な作業だなぁ・・・
その場合、「みんなの遺品整理」を利用するのがおすすめです!
みんなの遺品整理は以下の特徴があります。
- 一般社団法人遺品整理士認定協会が運営しているので、登録されている3万超えの業者は全て有資格者
- 実際の利用者の口コミが見れるので、自作自演なしのリアルな口コミが確認できる
- あなたの状況を伝えただけ、オペレーターが複数の業者に一括で現地調査・見積もりを依頼できる
- 3万超えの業者が登録されているので、特殊清掃などの難しいケースも対応可能
そのため、最低限の手間暇で、最安かつ最良の遺品整理サービスを受けることができます。
相談に関しては無料なので、まずはお問い合わせをするところから始めてみましょう!