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生前整理・終活

遺品整理と生前整理の違いと正しい業者の選び方

この記事を監修した人
オザワ / 遺品整理士(一般社団法人遺品整理士認定協会所属)
一般財団法人「遺品整理士認定協会」所属の遺品整理士。 また、当メディア「遺品整理のいろは」の管理人として、遺品整理に関する正しい知識を伝えるべく日々励んでいる。

遺品整理士のオザワです。

近年、遺品整理と並び、重要性が叫ばれているのが、「生前整理」です。

そんな生前整理に関して、こんな悩みはありませんか?

母が施設に入る前に生前整理を行いたいけれども、どうやって進めればいいのかしら?

生前整理を業者に頼む方法もあるらしいけど、自分たちで行うのと比べるとどちらがいいのだろうか?

生前整理をせずに亡くなってしまうと、大変なのは残されたあなた方、遺族の皆様です。

日本が豊かになるにつれて、所有物の物量が増えましたし、インターネットの発達で目に見えないデジタルデータもたくさん増えてきました。そんな物が多くなった世の中で大変なのが、亡くなった後。膨大なものを取捨選択し、必要なものを探す作業は昭和・平成初期のものの少ない時代と比べるとその労力は比べ物にもなりません。下手すると親族間の遺産相続トラブルに発展しかねません。

そのため、親御さんが亡くなる前に生前整理を行うことで、親御さんが亡くなった後の処理や手続き、相続が非常に楽になりますし、何せよ親族間の関係も良好な状態を保つことができます。

そこで、この記事では

  1. 遺品整理と生前整理の違い
  2. 生前整理の具体的の具体的な進め方
  3. 正しい生前整理業者の選び方

をこれから生前整理を行おうと考えているあなたにとって、出来るだけ分かりやすく解説していきます。

遺品整理とは?

遺品整理現場

遺品整理とは簡単に言うと、「亡くなってしまった故人が生前使用していた品々を整理し、要らなくなった物を処分・処理し、暮らしていた場所をきれいに整理すること」を言います。形見分けとも呼び、故人の遺品を親族同士で分け合い、故人を想い続ける儀式的な要素もありました。一般的には、故人が亡くなり、葬儀や法事が終わり、ひと段落着いてから行います。

しかし、実際には遺品の仕分けや不要品の処分だけではなく、

  • 貴重品の捜索
  • デジタル遺品の処理
  • 原状回復(リフォーム)
  • 清掃(特殊清掃)
  • リサイクル
  • 物品の買取
  • 相続・財産手続

など、遺品整理の範囲は多岐に渡ります。

元来、遺品整理は親族が故人のことを想いながら、行うことが一般的でした。

しかし、近年では遺品整理は業者に依頼することが一般化してきています。

背景としては、少子高齢化と核家族化です。少子高齢化・核家族化が進んだことにより、家族が離れ離れに住み、親族同士の関係性が数十年前と比べると薄れてきています。また、遺品整理を行うべき相続人の高齢化が進んでおり、かなりの重労働の遺品整理は体力的にキツくなってしまいます。

このように、遺品整理自体かなり大変な作業であるにも関わらず、相続人の高齢化と親族同士の関わり合いが薄れ、遺品整理は業者に依頼することが普通の時代になってきています。

生前整理とは?

生前整理

生前整理とは、即ち「死に支度」であり、生きながらもいつか訪れる死のための準備をする行為です。ただ、一口に生前整理と言っても、

  • 身の回りの整理整頓
  • 不用品の処分
  • 財産の管理
  • エンディングノートの作成
  • 遺言書の作成

が、生前整理として行うべきことになっています。

近年、生前整理の重要性が叫ばれている理由が、残された遺族の苦労にあります。

故人が亡くなった後、遺族により、遺品整理や遺産相続手続が行われますが、生前整理されているか否かで、残された遺族の大変さが大きく変わります。例えば、家がゴミ屋敷のようにもので溢れかえっている場合、処分も大変ですが、必要な物を発掘するのもとても大変です。特に一番揉めるのが、遺産相続。大きな遺産があるにも関わらず、故人が亡くなった後、どのように財産を処理し、分配していくのかを決めておかないと、後々かなり親族同士で揉めます。

遺品整理士の余談

私が遺品整理士の資格を取った理由の一つが、残された親族同士のトラブルでした。祖母はそこそこ大きな遺産を残しながらも、相続に関しては無頓着。亡くなった後、母や叔父の間で意見は大きく分かれ、今でも遺産分割調停中です。。。残された親族同士が故人の後処理で大きく揉めるのを見るのは非常に辛く、生前整理の大切さが身に染みています。

また、最近ではデジタル遺品と呼ばれるインターネット上やパソコンやスマートフォン上に残されたデジタルデータや、SNS・ネットバンキングのログイン情報などが取り出せなくなるトラブル事案が増えています。

このように、生前整理は誰しもが亡くなる前に行っておきたいことではありますが、あまりにも周りから押し付けるのも良くはありません。生存本能という言葉があるように、仮に高齢で死に近づいているとしても、人間は本能的に生きたいと思うのは普通です。周りから生前整理、すなわち「死に支度」を迫られるのは、本人にとって面白くはないことでしょう。

そのため、生前整理を進めるにあたって、生前整理される側とそのご家族、それぞれが生前整理に対して共通認識と理解がされているかを確認することが大切です。

遺品整理と生前整理の違い

遺品整理と生前整理の違いについて以下の表にまとめてみました。

遺品整理生前整理
時期亡くなった後亡くなる前
行うこと遺品の仕分け・処理
貴重品の捜索
デジタル遺品の処理
原状回復(リフォーム)
清掃(特殊清掃)
リサイクル
物品の買取
相続・財産手続
身の回りの整理整頓
不用品の処分
財産の管理
エンディングノートの作成
遺言書の作成
労力かなりの重労働遺品整理に比べると少ない
料金
(業者に依頼した場合)
高い遺品整理に比べると安い場合が多い

遺品整理と生前整理の大きな違いは、「いつやるのか?」です。

遺品整理は故人の判断ではなく、親族の判断で行う物ですが、生前整理は本人がご健在のため、ご本人の判断や情報をもとに整理を行うことができるため、非常に効率的に物事が進めることができます。

また、生前整理を行うと、ご本人だけでなく、ご本人亡き後の遺族も非常に後処理が楽になり、皆が幸せになります

生前整理の具体的な進め方

遺品整理の進め方

生前整理を行うには以下の手順で進めていきましょう。

要るもの、要らないものの分別

生前整理を行う一番のメリットは本人がご健在ということ。

本人と一緒に確認し合いながら、要るもの分別していきましょう。ご家族目線から見て、不要だと思うものもあるかもしれませんが、ここは一旦、ご本人の意思を尊重してあげるようにしましょう。

不要品の処理

一般廃棄物で処理できるものに関しては、地域のごみ収集のスケジュールに合わせて、分別して捨てていきましょう。エアコンや冷蔵庫などの家電に関しては、家電リサイクル法が適用されるため、きちんとリサイクルを行うようにしましょう。

家電4品目の「正しい処分」早わかり!|家電リサイクル法(特定家庭用機器再商品化法)|経済産業省

財産の管理

ご本人が亡くなった後、1番のトラブルの元となるのは、相続です。

そのため、財産がどこにどれだけあるのか?をしっかりと残しておき、合計でどれくらいの財産があるのか?を残しておきましょう。相続には、資産だけでなく、借金も財産と見なされるので、借金もどこにどれだけあるのか?を把握しておく必要があります。

遺言書の作成

財産の配分を分けたいなど、ご本人に特段の理由があるのでしたら、法的な効力のある遺言書を書いてもらう必要があります。

ただし、本人が書いた=効力のある遺言書にはならないので、必ず行政書士や弁護士などの専門家の立ち会い・監修のもと、効力のある遺言書を残すようにしましょう。そうしないと、ご本人の意思が反映されないただの紙切れの遺言書になってしまいます。

エンディングノートの作成

エンディングノートには、先ほどの財産の管理情報や遺言書の在処など、ご本人が亡くなった後、残された遺族が困らぬよう、情報をまとめて書いておきましょう。

特に近年、問題になっているのが、デジタル遺品へのアクセス情報。つまり、パソコンやスマホ、SNS、ネットバンギングのログイン情報などです。これらの情報がないと、ご本人が亡くなったと、デジタル遺品にアクセスすることが難しくなってしまいます。特に、パソコンやスマホのセキュリティはかなり強固、かつ海外企業が管理していることもあって、パスワードが開示されることは無いと思った方が良いでしょう。

戦前整理の進め方
  1. 要るもの、要らないものの分別
  2. 不要品の処理
  3. 財産の管理
  4. 遺言書の作成
  5. エンディングノートの作成

生前整理は業者に頼んだほうが無難

先ほど、ご本人と遺族で生前整理の具体的な進め方を解説しました。

結論から申し上げると、多少の金銭的余裕があるなら、生前整理業者に依頼をすることをおすすめします。

理由1:生前整理は重労働

生前整理は思ったよりも重労働の肉体労働になります。品々を仕分けするだけでしたら、そこまで重労働ではないのですが、大きな荷物の運搬や高いところも物を降ろしたりなど、かなりの肉体労働です。

また、慣れない人たちで行うと数週間、下手したら数年かかってしまうケースも少なくなく、生前整理の専門業者に依頼すると、物の量にもよりますが、1日で終わるケースがほとんどです。

理由2:不要品の分別がつきやすい

ご本人と遺族の場合ですと、家族から見ると不要品のはずなのに、本人の取っておきたいと言う気持ちが先行してしまい、なかなか捨てられない場合があります。下手すると、本人と家族同士で言い争いの喧嘩に発展してしまうケースもしばしば。。。

そこに、生前整理業者という第三者が一枚挟むことによって、家族同士の揉め合いを防ぐことができ、冷静な判断で不用品を処理しやすくなります。

理由3:法的知識が問われる

遺言書の作成や遺産相続など法的なことも生前整理で必要な作業の一つです。専門的な知識が問われるので、素人ではなかなか作業が進みません。

生前整理業者は法律の専門家ではありませんが、現場経験や研修などで一通りの体系的な知識は得ていることが多く、アドバイスや助言レベルでしたら対応することが可能です。

生前整理を業者に依頼すべき理由
  • 生前整理は重労働
  • 不用品の分別がつきやすい
  • 法的知識が問われる

生前整理業者の賢い選び方

インターネットで生前整理業者と検索すると、広告も含めてかなりの検索数が出てきてしまい、どの業者があなたに合っているのかどうかよくわからないですよね。

業者の中にも優良業者もいれば、悪徳業者もいるので、初心者の方ではホームページを見ただけでは、どの業者が良いのか判断が付きません。

そこで、おすすめの方法は生前整理の業者の紹介サービスを使う方法です。

生前整理の業者の紹介サービスを使うメリットは以下の3つです。

  1. 悪質な業者が紛れ込みにくい
  2. 複数業者を一括で相見積もりができる
  3. 万が一のトラブル時に対応してもらえる

悪質な業者が紛れ込みにくい

生前整理業者の紹介サービスの場合、登録する際に審査があります。審査基準はサービスによって異なりますが、

  • 生前整理を行うために必要な資格・経験があるのかどうか?
  • 過去に行政指導など悪質な行為がなかったかどうか?
  • 反社会勢力ではないかどうか?

がチェックされます。そのため、悪質な業者が紛れ込みにくい仕組みになっています。

複数業者を一括で相見積もりができる

あなた自身で生前整理業者を探す場合、1件1件問い合わせをし、相見積もりを取らないといけない手間がかかります。また、業者によっては見積もりにタイムラグが発生し、比較検討時間が多くかかってしまうことも。

生前整理紹介サービスの場合、事務局側があなたの状況にあった生前整理業者を3社ほどピックアップして紹介してくれます。また、相見積もりも一括で可能なので、比較検討もしやすいです。

もちろん、料金に関しても事務局側が管理しているので、相場以上の悪質な料金が提示されない仕組みになっています。

万が一のトラブルに対応してもらえる

依頼した業者自体が優良業者だとしても、業者が雇ったアルバイトが悪さをしたりなど、どうしても拾いきれないトラブルが発生してしまうことも。

そんなとき、あなた自身で探した場合、全て自己責任。あなた自身で業者と交渉をし、解決していかなければなりません。

生前整理紹介サービスを使えば、事務局側が業者とあなたの間に入って、トラブル対応してくれます。業者側も事務局側に目をつけられたくはないので、おおごとにはならないでしょう。

遺品整理士がおすすめする生前整理紹介サービス

おすすめのサービスは「みんなの遺品整理」です。

みんなの遺品整理は業者紹介サービスの中でも唯一、一般社団法人遺品整理認定協会と提携しているサービスです。

この記事を監修した人
オザワ / 遺品整理士(一般社団法人遺品整理士認定協会所属)
一般財団法人「遺品整理士認定協会」所属の遺品整理士。 また、当メディア「遺品整理のいろは」の管理人として、遺品整理に関する正しい知識を伝えるべく日々励んでいる。